保育士の低給与が新社会人の夢を奪う現実

こんにちは!ナカラル()ブログ編集部です。新社会人が職業選択を考える際、その仕事の給与は大きな要因となります。しかし、中にはその夢や情熱を持って新社会人になったにも関わらず、低給与の現状に悩む人々がいます。特に、保育士の給与が低すぎるという現実は、多くの若者たちの夢を奪っている問題と言えるでしょう。手取り13万円の給与でやむなく大好きな保育から去ることを決断した保育士の投稿がX(旧Twitter)でも大きな話題になっています。今回はそんな保育士の業務の重要性や給与に目を向けながら、問題点を探ってみたいと思います。是非最後までお付き合いいただければ幸いです!コメントもお待ちしております!

 

1.保育士の重要性

まずは、保育士が果たしている役割を見ていくことで、その仕事の重要性について触れてみたいと思います。

 

●感情的なサポート: 子供たちは感情的なサポートが必要です。保育士は子供たちが感情を表現し、コミュニケーションスキルを発展させる手助けを行います。感情的な安全な場所を提供し、信頼関係を築く役割も担います。

 

●教育的な役割: 保育士は教育の一翼も担います。幼児期は脳の発達が特に活発な時期であり、保育士は知識とスキルの基盤を築くために子供たちに教育的な活動を提供します。言語、数学、社交スキルなど、幼少期に獲得すべき要素を促進します。

 

●家庭との連携: 保育士は子供たちの家族とも連携をとり、子供たちの成長について情報交換を行います。これにより、子供たちのニーズに合ったケアを提供できるようになり、家庭とのパートナーシップが築かれます。

 

●社会的な価値観の形成: 保育所や幼稚園は、子供たちが初めて社会とふれあう場所でもあります。保育士は子供たちに社会的な価値観を教え、協力、共感、倫理観などの重要なスキルを育む手助けを行います。

 

これらの要因から、保育士の役割は子供たちの未来に大きな影響を与えます。彼らは社会的な発展と個人的な成長において重要な支えとなり、子供たちが健やかに育つ手助けを提供する専門家です。そのため、保育士の給与が彼らの貢献に見合ったものであることは極めて重要であると言えます。

 

2.保育士の給与の現状

 

●平均給与: 保育士の平均給与は地域によって異なりますが、一般的には月給で約20万円から30万円程度が一般的です。ただし、手取り金額になれば20万円未満の保育士も存在します。

 

●正規雇用と非正規雇用: 正規雇用の保育士の場合、月給は約25万円から35万円程度が一般的です。一方、非正規雇用(パートタイム、派遣、契約社員)の場合、月給は20万円未満となるケースもあります。

 

●長時間労働と給与: 保育士は通常、長時間の労働をこなす必要があります。しかしながら、これに対する給与は十分に報酬されないことがあります。朝は6時半から勤務開始にも関わらず、タイムカードは7時半からでないと押すことが慣例として許されていないことがX(旧Twitter)の投稿では書かれていました。長時間労働に対する適切な報酬がない場合、保育士の負担が増大し、仕事へのモチベーションに悪影響を与えることは言うまでもありません。

 

これらの数字は一般的なデータであり、個別の雇用主や地域によって異なることを強調しておきます。給与の改善が必要な問題であることは明らかです。

 

3.夢を追う若者への影響

 

●経済的な不安: 低給与の保育士職は、若者たちに経済的な不安をもたらすことがあります。経済的な安定が得られず、生活費や将来の資産構築に不安を感じることがあり、これが他の高給与の職種を選ぶ動機となることがあります。結果として保育士不足は解消されず、現場で働く保育士にしわ寄せが行くという悪循環になります。

 

●教育への投資: 多くの若者は高等教育を受けるために多額の学費を支払っており、そのために高い給与を求めることが一般的です。低給与の職業を選ぶことで、彼らは教育への投資に対するリターンが不十分であると感じ職種として敬遠されてしまいます。子供たちと関わりたいという夢や情熱を持っていてもこうした現実が夢を追う選択肢を奪ってしまいます。

 

●心理的なストレス: 低給与の状況にある若い保育士は、仕事に対するモチベーションや職業への愛情に影響を受けることがあります。経済的なストレスが心理的な負担として現れ、仕事へのストレスや不満が高まる可能性があります。だからと言って決して許されることではありませんが、保育園での虐待事件等に発展するようなケースも最近よく耳にするようになっています。

 

●社会的な影響: 保育士の給与が低いため、若者たちは社会的な地位や評価が低い職業とみなすことがあるかもしれません。これは、保育士職に対する社会的な評価を低下させ、保育士たちに対する尊厳を低下させる要因となります。

 

保育士職の給与が若者たちの夢や情熱に対するハードルとなることは、保育分野における専門家の不足を招く一因となります。そのため、給与の改善が保育士職を魅力的な選択肢として維持し、質の高い保育を提供するために不可欠です。保育士が適切な給与を受け取り、尊重される環境が整えられることで、若者たちが保育士職を追求しやすくなり、子供たちや社会全体にとってプラスの影響をもたらすでしょう。

 

4.解決策と課題

 

●賃金の透明性:保育士の賃金について透明性を高め、労働者が給与について適切な情報を得られるようにします。当たり前のことではありますが、サービス勤務を行われているような保育園は早期に是正措置を講じる必要があります。

 

●評価の見える化:株式会社が運営している保育園もありますが、多くの保育園は社会福祉法人が運営する、まさに「社会福祉」を目的として設立した法人です。「キャリアパスの見える化、評価軸の見える化」がされている保育園はどの程度あるのでしょうか。一般的にどの会社でも新卒給与は最も低く設定されており、その後評価や実績によって給与水準は上がっていきます。将来のキャリアパスや目指すべき像があるからこそ今頑張ることが出来るとも言えます。いつまで続くのか出口の見えない20万円未満の給与水準では離職が進むのも当然です。社会福祉を担っているが故に難しい部分もありますが、評価の見える化に本気で取り組む保育園が出てくれば働く環境も変わるのではないでしょうか。

 

●競争環境の整備:保育園には定員が決まっており、定員によって保育園の売上高に相当するものは自然と決まってしまいます。近年では企業主導型保育として株式会社が参入し独自色の強い保育施設が出てくることで、競争環境が生まれ始めています。能力の高い保育士を抱え、多くの園児に選ばれる保育園が生き残っていくという競争環境を整備することも1つのアイデアとして検討すべきなのではないでしょうか。そして、そこで働く能力の高い保育士は、それに見合った給与を受け取るという好循環を創り出していくことが求められているのではないでしょうか。

 

保護者の保育園選び:保育士の給与改善や労働環境の改善が進んで行かない理由の1つが保護者側にもあるかも知れません。保護者は自宅からの距離を最も重視して保育施設を決定しているという現状があります。自宅から駅への動線の中で近い保育園を選ぶことは経済合理性の高い行動ではありますが、逆に言えば、保育園にその程度のことしか求めていないということにもなります。我が子の中学・高校・大学選びには真剣に悩んでも保育園選びでそこまで深く悩まれるというケースはあまり耳にしません。むしろ、いくつも希望を出して「とりあえず入る」事が目的になってしまっているという状況にあります。保育園は子供たちの人間形成に非常に大きな影響を持つということを改めて考え直すことは、保育園の競争を激化させ、質の高い保育と保育士の取り合いも激化します。そうすることで硬直的だった保育士にもメスを入れる事ができ、給与改善にも繋がっていくのではないでしょうか。

 

5.まとめ

保育士の低給与が新社会人の夢を奪う現実は深刻な問題です。彼らの重要な役割を認識し、給与水準の向上に向けて取り組むことが、若者たちの夢の実現を支援し、社会全体にとってもプラスの影響をもたらすでしょう。私たちの未来を担う新社会人たちが、自分の情熱に従い、誇りを持って働ける社会を築くために、この問題に真剣に向き合うべきです。2020年からサービス開始した”らくらく登園®”ですが、当初は社会福祉法人ではなく企業主導型保育施設からの問い合わせが多かったです。ただ、直近では改革意識を持ち始めた歴史ある社会福祉法人からのお問い合わせもかなり増えてきております。らくらく登園®は保育士の先生が保育の業務に専念できるようにサポート致します!ご興味・ご関心ある方はお問い合わせページよりご連絡をお待ちしております!