自己紹介記事①/代表取締役 関原Vol.6

自己紹介ブログもようやく最後のVol.6に到達しました。書き始めた当初はテーマを変えることも検討していましたが、そこは初志貫徹ということで、最初に思い立ったテーマをやり切りたいと思います。

 

今回は「家族への想い」がテーマです。前回起業を決断する所まで来ましたが、当然、三人もの子どもを持つ親としては容易に判断ができることではありません。そこには何度も葛藤が存在しました。

 

今まで積み上げてきたものを捨てるということは、安定という名がつくものを全て捨てるということに等しかったです。安定した収入も安定した生活も安定した精神も全てを捨てることになるとその時の自分は思っていました。

 

ただ、その時自分と向き合うと同時に、様々な人からも助言を得ました。そこで自分の背中を押してくれたのは、「後ろの扉を閉めない限り、前の扉は開かない。」という言葉です。どれだけ考えていても行動に移すことができなければ、前の扉が開くかどうかも分からないということです。逆に、行動に移すことができた人にだけ、結果が伴う「可能性」があるということです。その可能性に懸けてまで、自分のやりたいことが存在するということであれば、絶対にやるべきだというのが結論でした。例え前の扉が開かずとも、扉を開けようと行動している自分に対して誇りを持つ事ができるのであればやるべきだということです。

 

以前も書かせて頂きましたが、当社のサービスは「子どもの可能性を取り巻く環境に余裕を持たせる」ことをコンセプトにしています。子どもに関わる人、一人ひとりがもう少し余裕を持ち、子どもと接することが出来るのであれば、より情緒豊かな子どもが育つと同時に育児を楽しいと思える家庭が増えるのではないか、最終的には産後鬱・幼児虐待が減り、そうした環境で育った子どもたちが社会を支えていくことになる。そうした一助に成りうるサービス提供に向け邁進ができるのであれば、仮に失敗に終わっても全力で挑戦した自分を誇りに思うことができると思うし、決して無駄にはならないという結論に至りました。

 

ただ、当然妻や家族がすんなり納得してくれるわけでもなく、理解してもらうのには時間がかかりました。幸いなことに最後には挑戦を認めてもらうことが出来ましたが、私の起業には条件が付きました。それは、「2年以内に継続か撤退かのジャッジをする」ということです。なので、私は2022年10月までに何等かの結論を出す必要があります。事業を続けるのか撤退するのか。撤退する場合には、どこでも構わないのでサラリーをもらえる会社に就職するようにと言われています。その時には「夢」を全て捨てて「現実」で勝負しなさいと厳しく言われています。

 

当然それまでの間の役員報酬も無い状態で、全てを仕事に集中して結果を出していくつもりです。私たちの唯一と言っても過言ではない拠り所であるMission・Visionを常に頭に置きながら、スタートアップらしくスピード感を持って、サービスを進化させていきたいと思っています。幸いなことに既に当社のサービスTORANOCOの熱いファンになっていただいたご家庭もございますが、人に個性があるように家庭にも個性があります。より多くのご家庭で満足いただけるサービス提供を心掛け、保育・育児の現場で子どもたちの笑顔が溢れる社会を目指して頑張っていきたいと思います。

 

素晴らしい技術的な革新を伴うサービスを提供できる段階ではありませんが、「こうありたい」と信じた方向に向けて少しずつではありますが船を漕いでいきたいと思っています。そろそろ、我々の船も「元いた島」も「行先となる島」も見えない段階に突入していきます。大きく漕ぎ出す時は決断の連続で、時には少し航路を外れることもあるかと思いますが、蛇行しながらも前に前に進んでいきたいと思います。

 

以上で、本日まで全6回に渡り、私の自己紹介をして参りましたが、次は共同代表の今井さんにバトンを渡したいと思います。今井家も子どもが2人いる中で、決断には様々な葛藤もあったと思いますし、銀行員時代の軌跡についても私とは異なる部分がありますので、是非これからも「徒然日記」をご覧いただければと思います。

 

今まで見ていただいた皆さま、コメントいただいた皆様ありがとうございました!