

先日、お茶の水女子大学の永瀬先生にお声かけ頂き、ゼミ生の皆さん宛に「就活・働く・起業」をテーマに講演させていただきました。
既に就職先が決定している4年生とこれから就職活動を行う3年生に対して60分の講演と30分の質疑応答を行わせていただきました。
私としても改めて気づきを得ることが出来ましたので、感じたことを簡単に書かせていただければと思います。
まずは、就活における情報格差についてです。企業と学生との間での情報格差が大きすぎるということです。採用における企業の目的は何でしょうか。大きく言えば、活躍できる優秀な人材を採用して、自社の事業を任せ、事業の持続性・永続性を高めていくこと、そして社会や経済に貢献していくことだと個人的に考えています。
自社のありのままの情報を確りと伝えていかなければ、いつまでたっても採用ミスマッチは無くならないと思います。非常にピュアな学生であればあるほど、社会人の先輩が語る言葉を鵜呑みにして客観的な判断ができないという状況に陥りやすいです。
当然、ありのままに語ることができないような内容もあると思いますが、「事実」としてちゃんと伝えていく、そして就活をしている学生全員が同じ情報を持って企業の良し悪しを判断できるという状態にすべきであると強く感じました。
なぜこのように感じたのかと言いますと、ある学生さんが、「関原さんの話を就活の前に聞きたかった。」と言ってくれたからです。事前に知っておけば行動が変わったかも知れないくらい学生は働くことに突如意義を見出さないといけない環境に追い込まれるわけです。その環境を逆手にとって良い情報ばかりを押し出して採用するということがまかり通るこの就職活動という古臭い日本の文化自体に疑問を持ちました。

また、働くことへの価値観の変化も強く感じました。年功序列・終身雇用の中、その会社でキャリアアップを目指していくスタイルはもう古いということです。「将来、管理職になりたい人はいますか?」と聞いても誰も手が上がらない。これが現実ではないでしょうか。女性管理職割合をKPIとして定めている企業は多いと思いますが、管理職になりたいと思えない背景に何があるのかということを確り見極めた対応が必要になっています。意欲のある人を登用していれば何とか誤魔化せた時代は終焉を迎え、全く意欲のない人が管理職を目指したいと思ってくれるようにするにはどうしたらいいのかということを考えていかなければいけないと感じました。企業としては、その日・その一瞬しか存在しない組織メンバーの力を迅速に把握し、最大化していけるようなリーダーシップやマネジメントが必要になってくる時代がやってきているんだと思います。会社や組織にロイヤルティのない人の能力を如何に引き出してその瞬間の仕事をしてもらうかが大事になってきているとも言えるのではないでしょうか。
若者は、社会の大人が感じている以上に報酬へのインセンティブを感じにくくなっていることは間違いありません。「幸福」が人類の直面する命題であり、今の時代の学生が求めることなのかも知れません。「身を粉にして会社に貢献」なんてことはもう起こりえないんです。身を粉にすることもなければ、会社に貢献したいというような意識も持ち合わせていない人はどんどん増えると思います。皆さんの軸は自分がどうありたいか、どうしたら幸福でいれるかという軸に変わってきているんだと思います。
永瀬ゼミの永瀬先生・ゼミ生の皆さんのお陰で、改めて自分の中で気づきを得ることができました。
今後も悩むようなことがあれば何でも相談して下さい!第三者的目線でいつでも質問にお答えします('◇')ゞ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
同様のご依頼も承っておりますので、ご興味があれば当社問い合わせページからご連絡下さい。